美容鍼の内出血は予防できる?起こりやすい人と対処法(経過写真あり)

美容鍼を受けたい、と思ったときに気になるのがその副作用。 せっかく、小顔になった!ほうれい線が消えた!と効果を実感してもお顔の気になるところに青いアザができてしまったら。そんなお悩みや不安を持つ方も少なくないのではないでしょうか。 今回は美容鍼の施術で稀に起こる内出血の原因やなりやすい人、その対処法までご紹介していきます。

なぜ、美容鍼で内出血が起こる?

美容鍼によって内出血ができるメカニズムを詳しく見ていきましょう。

鍼治療は皮膚の中に異物である鍼をいれるもので、内出血は血管が鍼によって破られることによっておきます。身をめぐる血管は一本につなげると地球二周半にも及び、それが全身に折りたたまれるように複雑に張り巡らされています。また、そのほとんどが毛細血管という赤血球一個がやっと通れる細さのものになり、通常であれば傷がついてもすぐに多量の血液が外に漏れだすことはありません。

ただし、血流が悪くなり血管の壁がもろくなることで老廃物のたまった血(=オ血)が貯留すると内出血の原因になるのです。通常の出血は肌の外に血が出るのですが、血液が皮下組織に残ってしまうと内出血になってしまいます。鍼は髪の毛ほどの細さですが刺入するので、特にお顔のように他の部分に比べて毛細血管が密集して存在する、血流の悪い細かい血管を傷つけないことはあり得ません。

そのため、どんなに腕のいい鍼灸師でも細かな血管を完全に避けることは難しいのですが、サロンによっては内出血が起きた場合の特別な対策を行っているところもあります。

気になる内出血の症状

内出血の症状について詳しく見ていきましょう。

最初、青いあざのような形で内出血は起こることが多いです。その後、破れた血管がふさがるまで、少し内出血の範囲が広がる場合がありますが、それと同時に、だんだん薄くなってきます。薄くなってきますと、青から赤みを帯びた色に変わってきます。その後は、段々と色が薄くなって、消えていきます。
漏れ出る血液の量にもよりますが、大きさとしては数ミリ程度に広がることもあります。鍼は太ければ太いほど、効果を出しやすいのですが、そのぶん血管を傷つけるリスクがあることも知っておきましょう。

内出血には2種類あります。動脈が傷つく場合と静脈が傷つく場合の内出血で、その効果が異なります。
動脈性の内出血の場合は、鍼を抜くとすぐに腫れてきます。施術中に気づくことが多いので、その場で手当てできます。もう一方の、静脈性の場合は、鍼を抜いてから時間をかけて少しずつ出血します。痛みも感じないことがほとんどです。そのため、施術後数時間たって皮膚が腫れたり肌の色が変化して内出血に気づくことになります。

内出血は、長くても2~3週間ほどで消えることが多く、跡が残ることはありません。

内出血は鍼の効果が出ている証拠

内出血ができたら、ずっと消えないのかな?本当に治るのかな?と不安になりますよね。内出血はお化粧などで簡単に隠せるもですが、できないに越したことはありません。

しかし、東洋医学では身体にとって一種のデトックス作用として、良い現象だと考えられているのはご存知でしょうか。
東洋医学では、内出血は身体の中の悪くなった血(=オ血)を外に出してくれるものであり、流れの悪くなった気や血液をながすことで、身体の不調を改善してくれるものと考えられています。

人の身体にはもともと自然治癒力が備わっており、内出血が起こった場所で代謝が活性化し、古い肌から新しい肌へ変わっていきます。つまり、内出血が治っていく過程で身体の悪い部分も一緒に改善されていくと考えられるのです。

美容鍼灸の内出血は治る

●治るまでの期間

治るまでの期間はその人の体調や体質、生活習慣などで異なりますが、早い方で3~4日、長い方でも2~3週間ほどで消える方がほとんどです。まれに、数週間経過しても、なかなか内出血が消えない方がいますが、その場合は医師の診断を受けることをおすすめします。

●内出血が来た場合の治し方

病気などで内出血が起こりやすい体質だったり、治りにくい要因がない場合は、ほとんどの人は何もしなくてもだんだんと色が薄くなり、数日~2週間程度で消えます。

もしも気になるようでしたら、ファンデーション・コンシーラー等で簡単にカバーできますのでご活用ください。

また、内出血がみられたら、指で軽く押さえたあと、氷などで冷やします。もむと内出血が広がってしまうので、もまないようにしましょう。その後、色が薄くなり始めたら、ホットタオルなどで温めると血流がよくなり、リンパの流れもよくなるため、内出血が治るスピードも早まる傾向があります。

また、胃腸に負担のかかる食事をなるべく避け、スープや煮物など温かいものを摂るようにし、睡眠不足にならない生活を心掛けましょう。

●内出血が治るまでの経過

写真のように内出血は起きた当初から時間が経過するにつれて皮膚の表面の方に出てくるので色は徐々に濃くなったように感じますが、その後皮膚内部の血液は免疫細胞によって破壊されたのち吸収されていき自然に消えていきます。

内出血が出やすい人とは?

内出血が起こりやすい人の特徴内出血ができやすい人は以下の5パターンです。

●糖尿病や高血圧、高脂血症などの病気

糖尿病や高血圧、高脂血症などの病気、加齢、喫煙などが挙げられます。これらの病気では血管に負担がかかり血管がもろくなると言われています。血管が脆くなると内出血が起こりやすいことに加え、内出血が消えるまでの時間も長くなると言われています。
また、病気の治療で抗凝固薬(ワーファリン)など、血液をサラサラにする薬を飲んでいる人も、血液が固まりにくくなるため内出血が起こりやすく、消えるまでに時間がかかる傾向があります。

●遺伝など生まれつきの体質

もともと痣のできやすい方や内出血を起こしやすい体質の方もいます。少しぶつけたりしただけで痣が出来るような方は注意が必要になります。

●加齢

加齢とともに酸素や栄養が不足し血管が脆くなる傾向があります。また、血を固める細胞の働きも鈍くなる傾向があり、内出血が起きてしまった場合には消えるまでの時間が長くなります。

●胃腸の機能低下

無理なダイエットや偏食、疲労やストレスで胃腸に負担がかかり全身に栄養が不足しがちな方も血管が弱くなり内出血が起こりやすくなります。

●たんぱく質不足

内出血の原因のひとつとして、たんぱく質が慢性的に不足している場合が考えられます。血管はたんぱく質でできており、不足すると健康な血管が作られにくくなります。たんぱく質を多く含む食材としては赤身の肉、マグロ、納豆などが挙げられます。

内出血を防ぐためには

シーバイカリスタでは、お客様のお肌の状態やお体の不調から内出血の起こりやすさを考慮して治療を行っております。また事前に内出血のリスクについて丁寧にご説明いたしますので、もし少しでも不安な要素があるのであれば、それによって治療の方針を変更することも行っております。

お顔のリフトアップに特化したシーバイカリスタの鍼灸師は内出血に対する対策も万全を期しております。何かご不明な点があればお気軽にお尋ねください。

シーバイカリスタで行っている内出血の対策

内出血の主な原因に、鍼の太さが影響していると考えられます。シーバイカリスタでは0.10mm~0.20mmの鍼を使っておりほとんど痛みは感じません。鍼灸用の鍼のなかでも、特に細い部類です。

また、内出血を予防するために、鍼のうち方・抜き方、鍼を抜いた後の手技など対策をしっかりと行っております。内出血ができてしまった場合は特別なケアを行い、治癒スピードを早めることもできます。万一、内出血が起きた場合は、お気軽に鍼灸師にご相談ください。

大切なイベント・ご予定の前はシーバイカリスタへ

結婚式に出席する前日や、大切なイベント前に美容鍼を受ける方もシーバイカリスタにはとてもよく来られます。そんなどうしてもお顔に内出血をつくりたくない時は目立ちにくいフェイスラインのあたりや、頭皮、耳の周りなどに鍼やカッサのマッサージで、お顔に美容効果を出すという方法もあります。

大事なイベント直前に鍼を受けられる際には必ず鍼灸師にお伝えください。お客さまがベストな状態でイベントを迎えられるように施術の計画を立てていきます。
例えば、イベントの一カ月前はお肌の状態やたるみを重点的に改善するためにお顔の鍼を集中的に行い、2週間前からはその状態を維持するためにお顔の鍼を減らし、カッサやマッサージをメインでおこなっていきます。また、お客さまの内出血の起こりやすさによって、施術の内容も変更していきます。

お顔のリフトアップに特化した技術や電気パルスを使った鍼で、イベント前にしっかりと準備すれば、最高の状態でイベントに臨めます。大切なイベントやご予定が決まったらすぐ、早目のご来店がおすすめです。

美容の土台は健康から

内出血は体の不調が表れている状態とも言えますので、内出血のできやすいお客さまには生活習慣や、自分では気づいていない体の癖についてアドバイスしております。

お客さま自身が体の声に耳を傾ける助け、根本的な原因を改善し健康的な美しさを磨いていく、シーバイカリスタがサポートしていきます。

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